
Wine Pairing for Weekend Dinner Course (vol.6)
「Weekend Dinner Course vol.6」にあわせて、ブルーノート東京のソムリエ、今野明日香がペアリングにオススメの、ロゼと赤を1本ずつセレクトしました。
8月中旬〜10月末にお届けする秋のコースは、きのこ、栗、かぼちゃなど秋の味覚と、山と海の恵みを贅沢に合わせた、深まる季節の奥行きを感じるフルコース。
お家でゆっくりと、コースとワインのペアリングで実りの秋をお楽しみください。

<b>【ロゼ】アミューズ、前菜にあわせて </b>
<b>Rosato La Lena 2019 Colle Florido
ロザート ラ レーラ
コッレ フローリド
</b>
■ブドウ品種:
モンテプルチアーノ
■産地:
イタリア、アブルッツォ
■ヴィンテージ:
2019
■容量
750ml
暑さが和らいで秋の気配を感じる頃。少しづつ顔を出す秋の食材と共に飲みたくなるのは、キレのある味わいよりも口の中にじわじわと広がる旨味を持つワイン。
そんな時にぴったりなのがロゼ。日本ではお花見の時期によく見かけますが、実はフードペアリングの万能選手として通年楽しめるものなのです。
スモモやスイカ、サクランボを感じさせる活き活きとした果実味に、穏やかな渋みが心地よい後味。
開けたてはやや還元気味で、ボトルによっては若干の発泡を感じますが、5分ほどでワイン本来の個性が出てきます。
魚貝の旨味が凝縮したアミューズ、バルサミコソースがアクセントとなる伊達鶏の前菜を引き立て、もっと食べたいという気持ちにさせてくれる味わい。
淡く美しいピンク色のワインと共に、秋の始まりのディナーを楽しんで。
●自然派ワインについて
このワインはできるだけ手を加えずに自然なままに造られているため、一般的なワインではあまり見られない色合いや澱、独特の香りや味わい、またボトルによっても違いがある場合があります。ワインの個性としてお楽しみください。

<b>【赤】メイン、〆にあわせて</b>
<b>Blason d'Issan 2018 Ch.d'Issan
ブラソン ディッサン
シャトーディッサン</b>
■ブドウ品種:
カベルネ ソーヴィニヨン主体、メルロー
■産地:
イタリア、アブルッツォ
■ヴィンテージ:
2017
■容量
750ml
シャトーが位置するのは、ボルドーワインの中で最もエレガントなワインを輩出するマルゴー地区。
カシスやプラムなど黒系果実のアロマに繊細なタンニンが織り成す、複雑みのある味わい。
クラシックな郷土料理にはやはり、クラシックなワインに勝るペアリングはありません。
牛の旨味を引き立てつつ、口の中の脂を流してくれる心地よい渋み。付け合わせの根菜と奏でる、鼻に抜ける土の香り。
グラスに注ぎ始めてから時間が経つにつれ、森の奥で深呼吸するような様々な香りが立ち上ってきます。
和を感じる〆のおこわとの組み合わせには、ワインと食事の合わせ方って自由でいいんだという発見があります。
このワインを楽しむには是非、大ぶりのグラスで。

お食事に合わせてワインを選ぶのも、素敵な演出のひとつ。ぜひお楽しみください。
−PROFILE−
今野明日香(こんの あすか)
ブルーノート東京ソムリエ。2015年ブルーノート入社。ワインの仕入れ、リスト作成、公演内容に合わせたワイン企画等を手がける。料理の細かなニュアンスをつかみ、互いを響かせ合うようなワイン選びが好評。
